長時間労働の問題点について

長時間労働が問題視されるようになって久しいですが、いまだにの長時間労働を美徳とする意識を根強く持つ企業もあり、歴史のある一流企業ほど残業を減らそうとする姿勢に欠けるのが現状です。長時間労働によって健康や生活に悪影響が及ぶことは今では常識なのですが、それでも長時間労働がなくならないのは、結局のところ、残業を解消してしまうと利益を生み出せない企業が多数存在することに起因があると言えます。

残業という制度には会社にとって多くのメリットがあり、例えば「自分の仕事が終わるまでは帰ってはならない」という意識を従業員に植え付け、責任感を養わせることができます。また、夜遅くまで社員が残っている会社は単純に組織としての活動時間が長くなるため、現代の分刻みで変化する市場の動きに素早く対応できるのです。

つまり、長時間労働できる企業は強いということです。しかし、それは従業員を会社の利益を上げるための道具として使い潰す可能性を対価とするものであり、組織のためには個人を犠牲にすることも正当化されるような思想に基づいているということです。

労働者がこうした思想の企業に対抗するためには、長時間労働が当然となっている会社に入社しないことが一番ですが、皮肉にも一流企業と呼ばれる会社ほど長時間労働を美徳とする傾向が強く、新入社員はそんな会社に所属することをステータスとして認識してしまっているのでこの問題は根が深いのです。政府が規制を設けても、「社員自身が残業を望んでいる」と言い逃れできてしまうのです。

企業が利益を追求するのは当然のことです。悪いのは企業でもなければ、政府でも古い慣習でもありません。これは、労働者の意識が変わらない限り、長時間労働がなくなることはないのです。この問題は早急に解決するべきでしょう。
この問題を解決するために、労働者の意識を変えるためのサイトあなたの労働時間は大丈夫?を見つけたので、ぜひ参考にして意識を変えていってください。